不遇なフグ

どうしてこんな

おれの青春

急に暑くなった 夜風の匂いが高校の時のそれ 

自分が3分の2ぐらい救われていて、これからも救われるであろうと思っていた時のやつじゃん となった ひい 戻りたい 

 

私の高校生活の全て、当時のまだ綺麗な魂の全ては部活に捧げました 

クラスの記憶は嫌な記憶が少しあるだけ

クラスメイトなんて覚えていない 中学校のクラスメイトとごっちゃになるレベル 

部活も嫌な記憶はたくさんあるけれど、それを覆い尽くすぐらいの楽しかった記憶や成功体験や皆の優しさ音楽に対する愛でいっぱい 

 

高校生は高校生にしか出来ない音楽をする 

 

大学生や一般団体、プロ団体は効率よくクールにスムーズに演奏する 但しどんなに手を抜いても上手い演奏は上手い  どんなにやる気がなくても出来る人は出来る 何を信じればいいのか分からなくなる 

 

高校生は不完全な技術(中学生よりはレベルが高い)を心で補う 心というと綺麗事っぽいけど執念や勢いと呼べるような一見醜くてバカ熱くて尖ったもの 

魂削って突っ走って情熱的で必死で何かを作るのに全てを懸けるような勢いで音楽を構築します

そして頭をフル回転させて良い音を出そうとたくさん考える 皆と相談する 

当時は技術が低くて苛ついたり自分達の演奏を卑下してばっかりだったけど、完成しかけの演奏を聴くと本当に圧倒される 

 

全国大会に出る学校が一番すごい ブラックじみてはいるが、気迫と技術のダブルコンボがグッとくる 

正直「この曲プロより高校生の演奏の方が好きだな〜」と思う時もある 

 

大学生になって高校の部活動の凄まじい勢いや何かを作る時の熱さや楽しさを得る機会はもうないことに気付いてしまった 

だから私はずっとずっと高校生で居たかった 本当は泥臭くて馬鹿みたいで、でもものすごく輝いている人生を送りたかったんです もう無理ですが

 

 

話を変えます 

オタク語りというか趣味語り 読んでくれたら嬉しいです 

自分の周りの人間に理解されるよりも、この先一度も人生が交わらない人に自分の文を読んで「ふーん」でも「キモ」でも良いので何かを思ってもらえる方が嬉しいです 

 

何度かツイートはしたけれど私は二次元のオタク 今回は好きなジャンルの中でも「ヘタリア」という作品の話をする 

平たくいうと人になった国たちが繰り広げる世界史のコメディみたいなもの 

気になったら調べて下さい  

 

私はヘタリアのことは中学2年の頃から好きで漫画とか今は閉鎖されたブログとかアニメとか沢山見ていた 

今はオタクをかなりの人に隠していることもあり、ヘタリアのことはあまり気にかけていなかった 

 

最近このヘタリアのミュージカルの公演の映像が配信されていたことを知った 

でも遅かった 生配信は完全に終了していて、アーカイブが5月1日の時点で5公演中2公演しか見れないときた 

 

 

で、こうなりました 趣味に対するエネルギーがなくても今しか見ることができないと思ったので 

 

劇中あるキャラクターの台詞に「大事なことは紙に書いておけ」というのがあったので感想や思ったことを紙じゃなくとも書きます 

 

二次元作品のミュージカル(2.5次元)を見るのは初めてだったけれどめちゃくちゃ良かった 

生身の人間なのに、本物のキャラクターのような仕草や声、喋り方 推しが生きてる 歌も上手い ダンスのクオリティも高い 

全部どうやって覚えたんだよどうやってものにしたんだよってぐらい内容が詰まっていた 

ミュージカルだから良い部分も漫画やアニメと一緒だから良い部分もあった

 

それはさておき 

 

最後の挨拶で「終わりたくない」「さよならは言いません!またね!」「この作品、メンバーが大好きだった」と泣く役者さんたち見て、公演がとても愛を込めて作られていたことが伝わって自分も泣いてしまった 

どんなジャンルであれ一生懸命頑張ってきてステージに立った人間は等しく輝くことは知っていたけれど、それを久しぶりに実感した 

2公演しか見てない癖に号泣していました

終わる瞬間はあまりに寂しかった 

 

大袈裟な話にはなるけれど、何かを生み出したり作りあげるのは凄いことで、その結果出来たものはとても熱く清らかで、ものすごく綺麗で大きな愛に満ちている気がした 

 

もしかしたら高校生の自分は皆とステージの上で同じように何かを作ることが出来ていたのかもしれない 

でももう作れなくなっちゃったので、今度は作られたものを享受していく側として生きていくべきかもしれない 人一人では生み出せないクソでかい愛に包まれて生きたい 

最近はずっと「生きる!」と強く思っていたけど生かされるのも大事だと思った 死ねないならば 

変に深く考えてしまうからそんな着地点に勝手に至っていた 

 

 

長くなった ここまで読んでくださってありがとうございます

オタクのまま生きる 好きなものを自分の好きなように好きになって生きる 推しに応援されたのを生きる理由のひとつにする